私が「コーチング」というものをはじめて知ったのは平成24年の9月頃でした。ある経営コンサルタントの方から「士業としてやっていくなら、コーチングを学んどいた方がいいよ」とのアドバイスをいただきました。
「コーチング?スポーツのコーチと士業のビジネスに何の関係があるのか?」などと今となってはトンチンカンな事を考えつつ、とりあえず帰宅して
インターネットで調べることにしました。
そこには、コーチングとは、「パフォーマンスを向上させるために対象者を勇気づけ、質問によって気付きを引き出し、本人の自発的行動を促進させるコミュニケーション技術」と定義されてました。
「確かにこれは、クライアントに役立つ技術だな」と思い、さっそくコーチングを学び始めました。そこで学んだことは確かに役立っていましたが、社労士の実務的な仕事が忙しくなり、なかなか活用できる場所を見つけ出すことが難しく、折角習得したスキルを保ったままになっていました。
その後数ヶ月間、コーチングに触れない生活が続きましたが、以前から知り合いだった、GCS京都校代表の尾村コーチから「コーチングの体験講座を開催するのですけれど、受講しませんか?」とのお誘いをうけました。
正直、あまり期待せず参加したのですが、尾村さんの裏表のなく、明るい性格も相まって、場には常にウキウキ、ワクワク感が漂い、非常に楽しい時間を受講生のみなさんと共有することができました。そこで特に感銘を受けたのは、コーチングピラミッドという考え方。コーチングで大切なのはまずは「自己基盤」で「スキル」はほんの一部にすぎないということでした。他のコーチングスクールではスキル中心での講座が多いと聞いていた中、人間本位の考え方が根本にある尾村さんの講座は、私にとって好感の持てる、非常に納得感の強いものとなりました。
その当時の私は、仕事について精神的にいきづまり、頭で思っていることがなかなか行動に移せなく悩んでいたところでした。そして、コーチングの講座を受けたこともあり、今の状況から抜け出すためにも「これもタイミング」と思い、尾村さん(まみコーチ)のコーチングを受けることを決心しました。
その中でまみコーチは、私の抱える問題、すべき行動をうまく引き出し、気づかせてくれました。そして混乱していた思考もスッキリと整理されることになりました。そうなると今後の目標、そして現状から、目標までのプロセス、期限についても明確になり、早く行動に移したくてムズムズしている自分がいることに気がつきました。
その後もセッションを重ねるうち、行動がますます加速していき、仕事のスピードが1.5倍ぐらいの加速がついた印象です。
これで私のコーチングに対するイメージが決定的なものになりました。
「これはビジネスに絶対必要な技術」だと。
今まで自分にも部下はいましたが、このようなコミュニケーションをとれたらと、今になって残念に思います。そして、再度コーチングを学ぼうと決心した次第です。
今はまだ、学び始めたばっかりですが、基本スキル(認める、聞く、質問する、フィードバックする)の内容を理解し、実生活上で活用することによって、まわりとのコミュニケーションもよくなってきたかなー、と思っています。
これからは、更なる努力を重ね、プロコーチ、講師養成講師を目指して、がんばっていく所在です。そしてコーチングから生まれるコミュニケーションのすばらしさをできるだけ多くの人に伝えていこうと思っています。
平成25年5月14日
事務所にて 高原 東照
私は10年ほど前にコーチングを受けていました。
コーチングを受けるまでの私は家業を継がなければならないというプレッシャーや「本当はもっと自分には向いている仕事があるのではないか?」という事ばかりを毎日考えながら働いていました。そんなことばかり考えながら働いていると全然楽しくないし、ましてや充実感や達成感なんてこれっぽっちもありませんでした。また自分の事が大嫌いで、毎日毎日「自分はダメなやつだ」と責めてばかりの日々を過ごしていました。
そんな日々から何とか自分を変えたいと思い、そこで偶然にもコーチングに出会い、コーチングを受けていく事で「自分らしさ」と言うものが徐々にわかるようになってきて、「こんな自分でも良いんだ」と自分を認めることが出来るようになっていきました。
それからは積極的に働き生活できるようになり、多くの素晴らしい人とも出会えるようになり、コーチングを受けたことで今までと180°違う人生になったと感じています。
そんなコーチングの素晴らしさを実感したことで、それなら自分を変えることが出来たコーチングを自分が学ぶことで、会社や普段の生活の時に少しでも周りの人の好い部分を引き出すことが出来るようになりたい。それなら周りの人も喜んでくれるだろうし、僕自身がもっと素晴らしい人生を送ることが出来るのではないかと思い受講してみようと思いました。
現在クラスBを受講しているのですが、そこまでに学んだことで心がけていることは、他人の話をしっかり聴くということと他人の話を頭ごなしには否定しないということに気を付けていて、しっかり話を聴く事が出来ている時は一緒に働いている父やおじさんとの会話はとても弾んでいるように思います。また得意先の方の話をしっかりうなずきながら相づちをいれとにかく「聴く」ということに集中したら、結構長い付き合いの方なのですが最近初めて夕食に誘ってもらったりして、人間関係がより深く付き合えるようになれるのではないかと感じています。
また子供との関係では話をしっかり聴こうと、同じ目線に合わせて話をするように心がけていたことで、以前は大事な話をしようとしてもなかなか話を聴いてくれなかったのですが、随分話を聴いてくれるようになったと感じています。
自分がコーチングなんてできるのかなぁと思うときもありますが、周りに少しずつですがいろいろな変化が出てきているので、これからも楽しく受講できればと思っています。
株式会社 村上化学研究所 代表取締役 村上太一
なぜコーチングを学ぼうと思ったか?
40歳を前に今までの人生を正したいと思った。
これがスタートです。
中小企業の中間管理職で平均年齢が非常に高い会社に勤務。
部下でも大半が自分よりも年長者であった。
自分自身のプライドや実績を上げてきたことでの地位を確立していたつもりだったが、
会社の業績も上がらず、部下のせいばかりにする自分がいた。
そんな時、商工会のセミナーでコーチングというものに出会った。
漠然と知識だけは持っていたが、自分がコーチングを使ったことも使われたことも正直ない中で、さわりを体感したことで感じたことが「俺はほとんど部下の話を聴いてなかったんだなぁ。」だった。
教わったのは、それは人の話を聴く事で流れが変わる。
まさに、”目からうろこ”。短期間でこれまでの自分を分析できたこと(=その後、自己基盤の確立にもつながる)もコーチングを学び、コーチ取得まで目指そうと思ったきっかけだ。
「熟考より即動。」今までの自分はああでもない、こうでもないと色々考え、遠回りしていた。でも、答えは最初に思った、考えたことへたどり着くことがほとんど。
これもある講師の教えだが、コーチングに関しては、徹底的にそれを実践して、変わってやるんだという思いになれた。いろんなことのタイミングが合致したことが学ぶ足をスイスイ前に出したことは間違いない。私のような中間管理職は世間には山のようにいるはず。上司と部下の関係はどこまで行っても解決しないと最近は割り切った付き合いをする人も多い。そんな関係をお互いがウィンウィンになれる架け橋になれればとコーチの取得を目指す。
学んだことで自分に、周りにどんな変化がおきたか?
現在クラスBの中盤までしか学習も出来ていないが、先に述べたように「熟考より即動」で形式というより感覚でコーチングが身についてきていることを紹介しよう。
商工会のコーチングのセミナーの後、新規創業をするため、助成金申請をするべく、市役所が契約している中小企業診断士との面談の予定があった。商工会の相談員の方は、「決して人当たりのいい人じゃないのでとにかく最初はうまく乗り越えて!もしかすると腹立つこともあるかもしれませんが、助成金のために我慢して。」と前日に言われ、挑みました。
確かに見かけは50代後半のいわゆる硬そうな方。そうや、コーチングで体験したことを使ったれと即座に思いました。とにかく、こちらの説明をした後、相手に好き放題話しをさせ、聴きました。相づちをきっちりし、うなずきし、「そういう考え方もありますよね。素晴らしい」と受け入れを表明し、リフレインを使って相手に聴いているということも示した。声が小さい方だったんだが、自分は声が大きいほうなのでペーシングを使い、声のトーンを調節したり、した結果、最初は、計画に対して足元をすくうようなことしか言わなかったのに、最後は「これならやれますよ、頑張って」と。
予定は1時間だったのに、役所の休憩時間も大幅に食い込む、約3時間の面談となった。正直、ほとんどしゃべらず相手の話だけで、相手が勝手に納得してくれた。こんなにカンタンにというのは語弊があるが、自分が変わることで話の流れが大きく変わることを実感した。
この経験が、コーチになろうと決めたきっかけ。
もう一つは、習い始めてすぐに宿題に出されたことを実践した事例。
その新規創業の相談をしている親友と飲みに行ったとき、自分の相談ごとであったのだが、その親友が日頃の愚痴を語り始めたので、宿題したろ~って思い、話を聴いた。
宿題は”相手の話を認めるということ”でした。嫁さんの愚痴や仕事の現状など色んな話をする中、相手には、何も言わずに実践していたが、べろんべろんに酔っ払いながら、帰路につくと、彼が、「今日は俺の考え理解してくれてありがとう。何か目標も見えたしな。何かいつもとちゃうんちゃうかお前?」やって…。
わぁ~最高の言葉を心友からもらえたのはめっちゃうれしいかったです。
彼は、小学校1年からの心友。もう30年以上の付き合いです。全てを知った仲間。俺が中学の頃、好きな女性に告白できないときに手助けするような友達です。彼とは高校までずっと一緒。今も腐れ縁。そんな彼も自分の夢を語らずにここまで来た。
聴く機会がなかった?聴いてやらなかった?どれが答えか定かでないが、一歩歩み寄れたことで関係は更に深まったと実感した。ちなみに彼は10年後の自分の在り方を話してくれました。
翌日、たまたま彼の奥さんに会う機会があったのですが、奥さんは聴く耳持たずだったようです。お互いが聴く耳を持てると現実に大きくつながるのにとコーチになって、やるべき課題も見つけた次第です。
コーチになり、自分なりに何が出来るかは今は分かりません。でも、コーチになろうと思ったことで一歩が踏み出せ、世間への物差しも変わったある1人のおっさんのエピソードです。「半ば自己の幸せを半ば他人の幸せを」娘たちが習ってる少林寺拳法の教えです。
人への思いやりを大事にしようという教えですが、人が幸せを得ることで自分も幸せになるという解釈もあります。まさにコーチングはそういうものであります。この技術、仕組み、手法を皆が身につければもっともっと幸せになると確信して、コーチになりたいと思っています。
写真屋ABC 脚立のいらないカメラマン 中嶋太郎